2015/11/21
手彫りのよさとはなんでしょうか。
ここでは「手彫りは良い」という理由を考えてみたいと思います。
当店は全ての作業を大槻秀山先生おひとりで完全手彫りでやっております。
つまり、同じ印影、同じ印鑑を作ることは不可能なのです。
それは、手で全て作成しているので同じ文字をまったく同じに2度書くことは出来ないからです。
いい印鑑の一番重要な要素は、模倣されにくく欠けにくいという点が最も重要です。
なぜなら、せっかく作った印鑑がすぐに欠けてしまうと印影が変わります。
印影が変わってしまうと、そのはんこは印鑑として使用することが難しくなります。
手彫りの印鑑は、あなただけのオリジナルの世界に1つだけの印鑑というだけでなく、模倣されにくく、丈夫で欠けにくい手彫りの印鑑というわけです。
●印影を模倣されにくい
文字をすべて手書きで字入れしているため同じものは2度と作れない為。
機械彫り印鑑や手仕事印鑑の場合はどうしても同じような印鑑ができやすい環境にあります。
●枠と文字などの印影が欠けにくい
手彫りは、枠や文字の太さが一定で細くなりすぎたり不安定な土手になっていない。
(土手とは彫ってある溝の出来かたです)
機械彫りの場合は、どうしても細くなりすぎたり、逆にもたついたり、土手が不安定になりやすく、丈夫さに欠ける点があります。
●朱肉がつまりにくい
大槻秀山先生は長く美しい印影、心地よい捺印感を感じて頂けるように通常よりも深く土手を作って彫刻されます。
其の為朱肉がつまりにくく、美しい印影と心地よい捺印感を長く実感して頂けます。
●お客様の細やかなご要望に対応
完全手彫りですので大槻秀山先生はお客様のいろいろな書体や文字のバランス・配置等のご要望にも真摯に向き合っておられます。
長く愛用して頂けるように愛着をもって使用して頂けるように大切な作品のようにひとつひとつ制作されておられます。
唯一無二の自分だけの印章ができます。
手彫りの印鑑の場合は全て印刀で荒彫り、仕上げをします。余計な文字のもたつきや枠を整える為に一本一本丹念に丁寧に仕上げていき、スッキリと美しい印影になります。
印材本来の特徴を熟知し季節・温度・各印材の特徴によって彫るときの感触の違いに合わせてベストな彫り方で彫り進みます。
また当店ではご注文頂いたお客様お一人お一人の印影をとても大事にしております。
同じお名前であったとしても、その方その方それぞれにあった最もよいバランスを考え、文字のもつ美しさを大切に制作しておられますので同じお名前であったとしても同じものには決してなりません。
印鑑に使用される文字や書体というのは大変特殊な文字であり、文字を知っているという知識だけでなく、それぞれの文字の持つ特徴やバランス、美しさ、繊細さを理解する必要があります。
手彫り技術だけでなく、彫刻する職人独自の書体のバランス、センスが必要とされるのが完全手彫り印鑑です。
機械彫り、手仕事彫りの印鑑はんこの場合はパソコンを使って印鑑専用ソフト(文字フォントソフト)を使用します。ですのでパソコンの画面上で文字を決め、彫刻ロボットを使用して彫刻していきます。
そのままの彫刻した印鑑をロボット彫り(機械彫り)、機械で彫刻した後に軽く印刀で整える(仕上げ)をした印鑑を手仕上げ印鑑といいます。人の手や職人の技術を使用する工程がかなり省かれているのでスピーディに印鑑をたくさん早く彫刻することができます。
完全手彫り印鑑の場合は、文字のバランスを決め字を書き、彫刻し、できあがるまでに時間がかかります。