■象牙とは・・・・。 皆さんご存知のように、その名前の通り、象の牙からできています。
象の牙は大きいですが印鑑として使用できる部分というのは限られています。
象牙は採れる場所や印鑑のとり方によって名称が少し変わります。
ここではそんな象牙のいろんな秘密?疑問?について少しご紹介してみようと思います。
一般的に象牙はなぜ高価なんでしょうか。
それは現在ではワシントン条約により象牙の輸入量が限られているのも理由のひとつです。
象牙は毎年輸入されるのではなく、何年かに一度認可された象牙が輸入されます。
その象牙の中でも象牙印鑑として使用されるのは少量です。
また、年々その量は減ってきており更に美しい上質な象牙(ハード象牙)というのは年々入手しずらくなっております。
象牙は印鑑だけでなく様々な加工品、民芸品、美術品としても人気があり高級品として利用され愛用されております。
もちろん印鑑として象牙は最も適した素材であるため印鑑として最高級品としてたくさんの方に長年人気がある印材です。
象牙は採れる量も入ってくる量も決まっており少量の為、値段は一般の印材に比べると高くなっていうるのが現状です。
また 象牙は取れる場所によって品質が変わってきます。
象牙となる象牙はインド象とアフリカ象の2種類あります。
インド象とは象牙の中でも最も最高級品の極上の象牙とされる象牙です。
インド象牙はアフリカ象牙に比べて牙が小さい為に密度も高く硬度も高い為、非常に美しく丈夫です。
牙が小さい為に採れる量もアフリカ象に比べると少しでした。
ただこれは捕獲輸入禁止期間も長く何十年も前から輸入が禁止されている象牙です。
*インド象は現在では古美術品のような幻の印材となっております。
*インド象独特の天然のクリームがかかったような美しい色味、強度はまさに最高級であり他に比べようがないほど美しさ・硬度は格別です。
*当店は営業年数が長い為在庫として輸入禁止前のインド象の象牙が僅かに数本だけ残っています。
*お問い合わせはコチラ→
info@eibundou.com ■ハード象牙、ソフト象牙の違い アフリカ象の中でも「ハード」「ソフト」と2種類あります。
同じアフリカ象でもなぜ2種類あるのでしょうか。
それはアフリカ象の取れる場所によって呼び名がかわる為です。
ハードとソフトの違いを下記にご紹介します。
■ハード象牙について ●採れる場所:コンゴ・ザイール・ガボンなどの中央アフリカ
●特徴:ソフトに比べて硬度が高く、密度がある。
大変硬いので彫刻するには、高い技術が必要とされる。
●色合い:少しピンクがかかったアイボリーのような色合い(象牙色ともいわれる)で透明感のある光沢感
*現在では品薄状態の入手困難象牙です。
■ソフト象牙について ●採れる場所:ジンバブエ・ボツワナ
●特徴:一般的にはハードより硬度が劣る為、ハードよりも安価
現在流通している象牙はこのタイプが最も多い。(また、安価な象牙はソフト象牙の中でも並レベルのものが多い)
●色合い:色合いはほとんど白に近い
では、なぜ採れる場所によって象牙の硬度などがかわるのでしょうか。
それは象が食べる物や環境が大きく左右します。
ですので、同じ象牙といいましても素材の硬度や美しさにはどうしても差があります。
また、同じ象牙といいましても印鑑の取り方によって名前が変わります。
芯持ちというのは、象牙の最も中心(芯)に近い芯部分をいいます。
芯に近いということはそれだけ密度が高く、硬度があり目が細かく美しいということになります。
芯持ちがいいからといって、象牙の芯を含むど真ん中がいいかというとそうでもありません。
真ん中に芯があるとそこを避けるように彫刻するだけでなく、硬すぎて芯がポロっと取れることもまれにあるそうです。
その為、当店では芯を含まないギリギリ真横を取った芯持ち部分を使用しております。
もちろんお客様のご希望により芯を含む象牙をご希望の場合は取り寄せも可能です。
象牙といってもいろいろ種類がありますのでぜひ一度可能であればご来店して頂き実際に手にとっていただきお客さまのお気に入りの1本を探されるのもいいかと思います。