よい象牙といえば芯持ち象牙!と思われるお客様もたくさんおられると思います。
実際、当店でも「芯持ち象牙ですか?」「本当に芯持ちですか?」
といったようなお問い合わせを頂くことがあります。
では、なぜ「芯持ち」がよいと言われるのでしょうか。
それは、芯に近くなればなるほど、中心部分である、
つまり密度が高く硬くキメが細かく美しいからです。
また「芯」というのは象牙の神経ともいうべきもので、
黒い点のことをいいます。
ですがこの「芯」というのはとてもやっかいなものでもあります。
それは、芯というのが非常に硬い黒い点なので、
印面にそれがあるとそこを彫刻した印鑑は、
丈夫なはずの象牙で作ったのに芯が硬すぎる為に
使用されていくうちに「ポロッ」と穴があいたように欠けてしまうことがあります。
象牙印材は、芯のど真ん中(黒い点がある)
の真横の部分を「芯持ち部分」といいます。
大槻秀山先生は
この「芯持ち部分」がもっとも印材に適している部分
であるとおっしゃておられます。
それは、
ど真ん中の芯の横は芯持ち部分と変わらない硬度と
ジキメの細かさがあるだけでなく、欠けることもなく、
丈夫で美しいからです。
また芯がある場合は、
芯に文字がかかってしまうとより欠けやすくなるので
そこを避けて画数・文字のバランスを考えない為、
どうしても制限がかかってしまいます。
ですので当店では基本的には
「黒い芯のある芯ど真ん中」は使用しておりません。
ですが、ご希望の方には特別にご用意いたしますので
お気軽にご連絡下さいませ。
(*御値段は御見積りとなります)
綾部店(本店)TEL
0773-24-3776(平日朝9時~夜7時)
メールでのお問い合わせ
info@eibundou.com 担当:平城
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